昨日に続いて

nostalji2012-07-25

古いキネマ旬報(1960年9月上旬号)をながめる。画像は、ルアナ・パットンです。製作中の『蒼い渚』の紹介があり、ジーナ・ロロブリジダと共演ということで掲載ね。映画では見ていませんが、『拳銃無宿』『ローハイド』『ボナンザ』など数多くのテレビ西部劇にゲスト出演しているので、顔だけは知っていました。
でもって内容は、“世界の映画ジャーナリズム特集”“『顔のない眼』特集批評”“上半期の話題を拾う!”が基幹記事となっています。“世界の映画ジャーナリズム特集”は、各国の映画主要雑誌一覧と各国映画批評家名鑑が載っているのですが、本だけが情報源だった時代の産物ですね。
“『顔のない眼』特集批評”は、シュールレアリスムの傑作として概ね高い評価をしています。昔、テレビで観た時は、「奇妙な味のホラー映画」程度の感想しか持っていなかったので、放映されることがあれば再見したい作品になりました。
“上半期の話題を拾う!”は、映画興行が不況になってきたことに対して、5人の第一線映画記者による座談会で問題点やらテレビ対策やらを語っています。第二東映は現代アクション路線をメインに、日活対抗を目的に作られたのに客が入らず、結局第一東映と同じ内容になり、共食い状態になったというのは面白いですねェ。