オリンピック中継の合間に

nostalji2012-07-31

古いキネマ旬報(1961年5月下旬号)をながめる。表紙はナンシー・ウォルターズ。映画デビューの前は、『サンセット77』など十数本のTV番組にゲスト出演したとありますが、知らない女優です。中身は、“「用心棒」と黒沢時代劇”などの記事にサッと目を通すだけ。
『新・座頭市(第2シリーズ)』の17話〜19話(最終回)を観る。第17話「霜夜の女郎花」(監督:太田昭和、脚本:村尾昭・中村努)は、女郎をしている姉(音無美紀子)を訪ねてきた妹(幸真喜子)を悪い目明し(清水絋治)の毒牙から市が守る物語ね。音無美紀子と幸真喜子の実の姉妹が、姉妹役で出演しているのが面白いです。
第18話「こやし道」(監督:太田昭和、脚本:犬塚稔)は、含み針を使う偽盲目(藤岡琢也)と市の居合い対決です。藤岡琢也の金を奪おうとして逆に殺される悪党が、和崎俊哉・殿山泰司菅井きん藤岡琢也は彼らの上を行く悪党で、盲目と思わせて油断させるのね。偽盲目の藤岡琢也が巧いなァ。
第19話「めの字の置きみやげ」(監督:小林正雄、脚本:村尾昭勝新太郎)は、孤児たちと暮らしている娘(友加代子)を、悪いヤクザ(小田部通麿)の毒牙から市が守る物語ね。市と孤児たちの交流が、情感があってグッドです。子役の演技は、最近の子役と違って地のままで下手ですが素朴な味わいがありました。悪ヤクザの尻の穴に仕込みを突き刺すのは、勝新の脚本だな。
昨夜は、柔道の決勝を観て寝る。女子57キロ級で、やっと金が出ました。松本薫さん、怖い顔していましたね。男子73キロ級の中矢は残念ながら銀。並行して観ていたのが女子の卓球で、セットカウント1対3で福原ピンチでしたが、男子決勝の後、即チャンネルを変えたら、逆転勝ちしたところでした。福原はベスト8に進出。石川もベスト8。