最終回といっても

nostalji2012-02-15

録画していた『新・座頭市(第1シリーズ)』の27〜29話(最終回)を観る。第27話「旅人の詩」(監督:勝新太郎、脚本:中村努・奥村利夫)は、大前田の栄五郎(若山富三郎)と市との交流物語です。市が旅先で倒れた女性(佐藤オリエ)の面倒をみるのですが、彼女が栄五郎の恋人だったことから親友となります。ワカトミは恩人を殺した悪ヤクザ(天津敏)に殴り込みしたり、反抗的な二足ワラジの子分(石橋蓮司)を成敗したりと、市は完全に添え物ね。兄キを目立たせるカツシンの演出でした。
第28話「上州わらべ唄」(監督:太田昭和、脚本:東條正年)は、百姓の子どもたちの面倒をみている渡船場の娘(高橋洋子)を悪ヤクザ(井上昭文)から市が守る物語。井上昭文の子分になっていた蟹江敬三は、やっぱり存在感があります。
第29話「終りなき旅路」(監督:森一生、脚本:新藤兼人)は、木賃宿で同宿となった浪人(竹脇無我)夫婦と市との交流物語。浪人は父の仇(小池朝雄)を追っていたのですが、新藤兼人らしいシニカルな物語となっています。宿の親父の遠藤辰夫、浪人に深い興味を持った医者の藤岡琢也など芸達者を揃え、コクのある作品で〜す。これで第1シーズンは終了して、次は第2シーズンね。