今度はカンフー西部劇

nostalji2013-02-19

DVDで『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナアメリカ/天地風雲』(1997年/監督:サモ・ハン・キンポー)を観る。ウォン・フェイフォン(ジェット・リー)を主人公にしたツイ・ハーク製作の“ワン・チャイ”シリーズの6作目です。カンフーの達人フェイフォンが婚約者のイーサンメイ(ロザムンド・クァン)と弟子のチャト(シャン・シンシン)を伴って、診療所を開いている弟子のソーに逢うためにアメリカ西部にやってくるんですな。旅の途中でインディアンに襲われ彼らの乗った馬車は川に転落します。激流に飲み込まれて離れ離れになり、岩に頭をぶつけたフェイフォンは記憶を失うのね。友好的なインディアンに助けられ、襲ってきた野蛮なインディアンを撃退したことからインディアン娘(クリスタ・ベル)に惚れられ彼らの仲間になります。イーサンメイとチャトはソーの暮らす町に辿り着きますが、中国人は差別を受けていて、嫌がらせをされます。町にやってきたフェイフォンはイーサンメイと出会い、弟子たちの努力によって記憶がよみがえりますが、悪市長と結託した無法者が銀行を襲い……
ウォン・フェイフォンは清朝末期に実在した漢方医で武術の達人ですが、アメリカ西部を訪れたかどうかは疑問ね。とにかく、どんどん繰り出される激闘シーンが売りで、インディアン(そこらへんにいる白人役者にメーキャップさせた酷いインディアン)や、無法ガンマンを相手にしたジェット・リーの生身のアクションを楽しめばいいのです。無法ガンマンのボス(ジョセフ・サヤ)が拍車キック(首筋を拍車で切り裂く)の名人で、ラストは何故かカンフー対決ね。カンフーだけでなく、銃撃戦のサービスもあり、サモ・ハン・キンポーの演出はモロ西部劇ゴッコ(音楽はマカロニ風)で〜す。