昨日に続き

nostalji2013-05-24

ビデオに録画保存していた『お染久松 そよ風日傘』(1959年・東映/監督:沢島忠)を観る。歌舞伎でお馴染みの“お染久松”の恋物語です。油屋の娘・お染(美空ひばり)は、親(進藤英太郎)が決めた許婚者・清吉(徳大寺伸)が大嫌い。お染の兄・多三郎(田中春男)は道楽者で金に困り、ヤクザ(沢村宗之助)と組んで狂言誘拐をするんですが、丁稚の久松(里見浩太朗)の活躍で解決するのね。お染が久松に恋し、久松も故郷の野崎村にお光(美空ひばりの二役)という婚約者がいたもののお染と愛しあうようになります。お染に首ったけの清吉は多三郎と組んで、久松に罪を着せるために悪旗本(原健策)が質入れしていた刀を盗み出し、久松は故郷に帰され……
ひばりが行動力のある現代娘と純朴な田舎娘の二役で見せるミュージカル風時代劇です。相手役の里見浩太朗も、もちろん歌います。前半はスピードある展開と躍動感あふれる演出でグッドなのですが、後半の野崎村になってからは歌舞伎にこだわりすぎてモタモタしてきます。全然盛り上がらないんですよ。お光に比重をかけすぎですね。詰めが良ければ、傑作になったんですけどねェ。