再映画化の必要性

nostalji2014-01-15

録画していた『新仁義なき戦い』(1974年・東映/監督:深作欣二)を観る。呉・山守(金子信雄)組の若衆・三好(菅原文太)は、敵対組織の土田組組長を襲撃して11年の刑に服します。その間に山守組は大きくなりますが、組内に派閥ができているんですな。山守のやり方に反発する若頭の青木(若山富三郎)、山守ベッタリの坂上田中邦衛)、中立の難波(中谷一郎)ね。青木は山守をしのぐ勢いをつけ、分の悪い山守は妻(中原早苗)と一緒に近く出所予定の三好を訪問し、自分の陣営に入れるために画策します。仮出所した三好は、組内をまとめようとしますが、広島の海津(安藤昇)組に支援をもとめようとした難波を青木が暗殺し、逆に青木が海津と手を組んだことから……
仁義なき戦い』の後半部分の再映画化です。『仁義なき戦い』は1973年1月に公開され、74年6月の「完結編」で全5部作が完成しているのですが、半年後の12月にこの作品が公開されています。前作が完成度の高い傑作だったのに、短い期間で再映画化するなんて疑問です。前作では若富の役だった松方弘樹が、この作品では若富を殺す役ね。段取りのうまさと、抗争の描き方に深作らしさが出ていますが、第1作には遠く及びませ〜ん。