それなりの出来だが

nostalji2014-01-17

録画していた『新仁義なき戦い・組長最後の日』(1976年・東映/監督:深作欣二)を観る。大暴力団の下部組織で起こった抗争事件が上部組織に飛び火して、親分を殺された下部組織の男(菅原文太)が、上部組織が勝手に決めた調停が気に入らず上部組織の大親分(小沢栄太郎)を狙うんですな。都合よく丸く収めようとする成田三樹夫名和宏たち上部組織の幹部に対して反感を持った文太の執念を、幼馴染みで敵対組織にいる文太の妹(松原智恵子)の亭主(和田浩治)との対立を絡めて描いています。
深作・文太のシリーズ最終作です。直線的な乾いた暴力描写で自己破滅による状況破壊を謳った深作らしい作品になっています。だけど、「組長の首」と「組長最後の日」は、“仁義なき戦い”とは全く別物ね。“新仁義なき戦い”3作は、蛇足でしたねェ。