西部劇DVDの『ネヴァダの男』(1950年/監督:ゴードン・ダグラス)を観る。40万ドルの政府の金塊を奪った男(フォレスト・タッカー)をわざと逃がし、彼に近づいて金塊の隠し場所を探し出す連邦保安官(ランドルフ・スコット)の物語です。金塊を横取りしようとする町の顔役(ジョージ・マクレディー)や、スコットに好意を寄せる顔役の娘ドロシー・マローンなどが絡んで展開していきます。
この作品のスコットは、背広姿で荒馬を乗りこなしたりして、とぼけた味わいを見せています。歯医者で保安官(チャールズ・ケンパー)の存在もユーモラスで、悪党たちもどこか憎めません。緊張感の中にユーモアを交えるのがゴードン・ダグラスの狙いだったのでしょうが、モタモタした演出で緊張感がなく、内容は褒められたもんじゃありませんね。未公開が納得、納得。
画像は、ランドルフ・スコットとドロシー・マローン。