夷敵には夷敵で

nostalji2014-04-04

西部劇DVDの『戦いの矢』(1953年/監督:ジョージ・シャーマン)を観る。猛威をふるうカイオワ族対策のためにテキサスのクラーク砦に陸軍省からブレディ少佐(ジェフ・チャンドラー)がやってきます。ブレディは砦の兵数ではカイオワ族を防ぐことができないと判断し、フロリダから強制移住させられて貧困に苦しんでいるセミノール族を使って奇襲部隊を組織しようと考えるんですな。砦の司令官ミード大佐(ジョン・マッキンタイア)は反対しますが、ブレディは食料の供給を条件にメイグロ酋長(ヘンリー・ブランドン)の軍への協力をとりつけます。カイオワ族の大群が砦を襲撃しようとしていることがわかり……
主人公の計画に反対する頑迷固陋な司令官が約束の食料を送らず、セミノール族を怒らせ、主人公がピンチに陥ったり、行方不明になっている騎兵隊員の妻(モーリン・オハラ)と主人公が愛しあうようになったり、主人公を恋するインディアン娘(スーザン・ボール)や、その娘に恋しているインディアンの若者(デニス・ウィーバー)といった存在など、ありふれた設定で展開する如何ってことのない内容です。ジョージ・シャーマンの演出は特筆すべきところはなく平凡。モーリン・オハラも魅力が出ておらず、誰がやってもいいような役で、活かされていませ〜ん。