韓国時代劇なみの考証だが

nostalji2014-05-15

ビデオに録画保存していた西部劇『戦いの太鼓』(1951年/監督:ジョージ・シャーマン)を観る。西部開発のための道路の予定コースがスー族の狩猟地だったので、米政府はララミー近くにキアニー砦を築きます。案内人のジム・ブリッジャー(ヴァン・ヘフリン)はレッドクラウド酋長(ジョン・ウォー・イーグル)との紳士協定に尽力しますが、インディアン嫌いのダンシー中尉(アレックス・ニコル)が司令官(プレストン・フォスター)の指示をきかずに攻撃したためスー族との戦闘に……
ジム・ブリッジャーもレッドクラウドも実在の人物ね。ジムの妻子がサンドクリークの虐殺でダンシーに殺されたという因縁(生き残った妻の妹モナシータ(スーザン・キャボット)が目撃していた)や、ジムが救ったジュリー(イボンヌ・デ・カーロ)との恋模様を絡めて騎兵隊とインディアンの戦いが描かれます。集団アクションはお得意のジョージ・シャーマンなので、騎兵隊とインディアンの激突はそれなりに迫力がありますね。クライマックスで、ジムの相棒(ジャック・オーキー)が受取りにいった新式銃(スプリングフィールド銃か?)が間に合い、長篠の合戦のごとく、突撃するインディアンがバタバタ撃ち倒されるのは気に入りませんけどね。
ラストは砦を放棄し、インディアンに理解をしめす描き方になっていますが、しょせん白人の視点からにすぎません。「彼らはたくさんの約束をした。私が覚えられないほどに。約束はただ一つを除いては何も守られなかった。その一つとは、私たちの土地を取るという約束で、確かに取り上げられてしまったのだ」レッドクラウドの有名な言葉で〜す。