最後に銃撃はなかった

nostalji2014-04-28

録画保存していた西部劇ビデオ『最後の銃撃』(1956年/監督:リチャード・ブルックス)を再見。乱獲により激減したバッファローを追うハンターたちの物語です。野牛狩りの名人だったサンディ(スチュアート・グレンジャー)が、野牛の暴走で飼っていた牛を失い、チャーリー(ロバート・テイラー)に誘われて再び野牛狩りをすることになるんですな。皮剥ぎ名人のウッドフット(ロイド・ノーラン)とインディアンとの混血の若者ジミー(ラス・タンブリン)を仲間に加え、ダコタの奥地に向かいます。途中でチャーリーは、馬を盗んだインディアンを殺して、インディアン娘(デブラ・パジェット)と赤ん坊を連れてくるのね。サンディはインディアン娘を気の毒に思いますが、チャーリーは娘を無理やり自分のものにします。そして、インディアンが崇拝している白い野牛をチャーリーが撃ち殺したことから二人は対立し、サンディは娘を連れて逃げるのね。チャーリーは止めようとしたウッドフットを殺し、追いかけます。二人がいる洞窟の前で追いついたチャーリーは、吹雪の中で待ち受けますが……
野牛の暴走や野牛狩りシーンに見るべき所はありますが、全体的に重たい展開で感心しません。MGMの看板スターだったロバート・テイラーが偏執的な悪役を演じているのが珍しいかな。グレンジャーとテイラーが対決するラストは、戦う前に勝負あり。野牛の乱獲問題を背景にした異色西部劇といえま〜す。