千篇一律だが

nostalji2014-07-10

西部劇DVDの『銅の谷』(1950年/監督:ジョン・ファーロウ)を観る。南北戦争直後、鉱山を支配しようとしている連中から銅の採掘の妨害を受けている南軍あがりの人たちが南北戦争の英雄と信じ込んで拳銃曲射ち芸人レイ・ミランドに助けを求めます。鉱山町を牛耳っているのがマクドナルド・ケリーで酒場女のヘディ・ラマールに気があるが、ラマールはミランドに惹かれるのね。ケリーは邪魔なミランドを除こうとして盗んだ金をミランドの部屋に隠して罪をきせ、留置所に入れますが、ラマールが看守を買収してミランドを救出。ミランドは銅山の連中を集めてケリー一味に戦いを挑みます。
ミランドが北軍から奪った2万ドルをしっかり隠し持っていたことと、『大平原』の逆パターンで、鏡に映っているのに気づいたケリーが鏡を割ってミランドの機先を制するところが面白かった程度で、全体としては型通りの平凡な西部劇です。西部劇を観る機会が少なくなった現在では、この型通りが楽しいんですね。それにしても、レイ・ミランドの気取った演技だけは好きになれないなァ。