凝縮された面白さ

nostalji2014-02-28

西部劇DVDの『轟く天地』(1933年/監督:ヘンリー・ハサウェイ)を観る。駅馬車の馭者トム(ランドルフ・スコット)がインディアンに化けた無法者に襲われて毛皮を奪われたというピルチャック(レイモンド・ハットン)を救けたことからスプラーグ(ハリー・ケリー)のバッファロー狩猟団に加わります。トムはジェット(ノア・ビアリー)のバッファロー狩猟団にいるミリー(ジュディス・アレン)という娘と結婚して彼女を連れてバッファロー狩りに行こうと思っているのですが、ジェットが悪い奴で、インディアンに化けて他の狩猟団を襲っている無法者の黒幕なのね。おまけに養女のミリーにも手をつけようとしており、結婚を申込みにきたトムを袋叩きにします。キャンプをたたんで不承不承のミリーを連れ去ったジェットを追ってトムは……
62分の長さの中で、ミリーをはさんでトムとジェットの対決、それに嫉妬深いジェットの女房(ブランシュ・フリデリシ)が絡んだ人間ドラマ、そして疾駆するバッファローの大群、襲い来るインディアンといった迫力あるアクションシーンが展開します。省略が上手く、役者たちの演技もよくて、時間に関係なく中身の濃い作品で〜す。
画像は、ランドルフ・スコットとジュディス・アレン。戦後の渋いランディもいいですが、戦前の若い美丈夫のランディもいいですねェ。