青春の反逆

nostalji2015-04-04

本日の朝刊朝日の別刷beの『サザエさんをさがして』のテーマは「フーテン」。私の学生時代の1967〜68年に流行しました。族をつけてフーテン族が一般的ですね。フーテンの語源は「瘋癲」で、“常軌を逸した行動をすること。また、その症状の人”、フーテンの寅さんの由来はここからきています。ただ、フーテン族に関しては、ヒッピーの意味合いに近く、“定職を持たず、既成の価値観に縛られた生活を否定する若者”として私は捉えています。『サザエさん』のマンガ(1967年8月18日掲載)に出てくるフーテンもヒッピー系列ですね。同じ頃、カニ族というのもいました。都会を離れ、大きなリュックを背負って長期の低予算旅行をする若者たちです。私も1ケ月あまり北海道を放浪旅行したことがあり、周りからカニ族と云われました。
そういえば、若者文化の象徴として○○族というのが色々ありますね。『太陽の季節』から発生した太陽族が最初かな。地名を冠した六本木族みゆき族竹の子族なんてのもありました。ラジオ(深夜放送)を聞きながら勉強する受験生は、ながら族と呼ばれましたな。
画像は、永島慎二の『フーテン(愛蔵版)』の表紙。1967年から70年にかけて、『COM』『ガロ』『プレイコミック』に掲載された連鎖短編集で、私は『ガロ』時代の作品を読んでいます。“生きるとは何か”を詩情豊かに描いた傑作です。欲しかった本ですが買いそびれて、現在は廃版。残念!