これで最後に

nostalji2015-06-22

テレビ西部劇『シャイアン』の「謀略の銃弾」と「スウ族の掟」を観る。
「謀略の銃弾」は、騎兵隊内部にいる馬泥棒の黒幕を捕まえる物語。騎兵隊偵察員のシャイアン(クリント・ウォーカー)はインディアンとの対戦用に買い入れた馬の移送案内中に待伏せに気づき、砦に引き返します。ところが臆病者として砦から追放されるのね。これまでも運搬中の馬が何度も馬泥棒に奪われる事件があり、騎兵隊上層部から内命を受けていたシャイアンは馬泥棒一味に潜入。馬泥棒は馬商人のマックールで、馬を売ってはそれを奪い、荒稼ぎしていたんですな。マックールは砦からの情報に基づいて襲撃しており、シャイアンは内通者からの連絡を待ちますが……
ゲイリー・クーパー主演の『スプリングフィールド銃』(1952年/監督:アンドレ・ド・トス)の焼き直しです。馬泥棒一味を追いつめ、断崖の上から火攻めをするクライマックスシーンなど『スプリングフィールド銃』のフィルムの使い回しが多々見られます。画像は、クーパーとウォーカーのスナップ写真。
「スウ族の掟」は、スウ族の土地からの脱出物語。インディアンに追われて馬を失ったシャイアンは金の採掘場にたどりつきますが、所有者のモーガン(クラーク・ホワット)に撃たれ、逆に撃ち返します。モーガンは負傷し、シャイアンはモーガンの家へ。モーガンの妻ジニー(アンジー・ディキンソン)は誠意あるシャイアンの態度に好意を持ちます。ストロンボー(マイケル・ペイト)率いるスウ族が蜂起し、シャイアンたちに危険がせまる中、モーガンの金を狙ってウィルス(ジェームズ・ガーナー)たち3人の無法者が現れ……
スウ族の戦士と互いの両手首を縛って密着した形でのナイフの決闘は初めて見るものでした。ジェームズ・ガーナーが悪役で出演しているのもね。後年大物になるアンジー・ディキンソンも売り出し前。
これで、テレビ放送される前に劇場公開された19本を観たわけで、他のエピソードについては別の機会に観るとしましょう。