全体的に軽いが

nostalji2015-07-14

WOWOWの時代劇『ふたがしら(全5話)』を観了。
盗賊“赤目一味”の頭領・辰五郎(國村隼)が死に際に弁蔵(松山ケンイチ)と宗次(早乙女太一)の手を取り、後を託して息をひきとります。しかし、二人の他に辰五郎の言葉を聞いた者がいなくて、辰五郎の女房おこん(奈々緒)が所持していた辰五郎の遺言書により辰五郎の弟分だった甚三郎(成宮寛貴)が頭領になるのね。納得のいかない二人は“赤目”を抜けて大坂へ。「脅さず、殺さず、汚え金を根こそぎいただく」という辰五郎の教えを守らず、甚三郎は殺しも厭わない急ぎ働きで江戸の盗賊世界を支配していきます。大坂の“夜坂一味”で大仕事を終えた二人は自分たちの一味“壱師”を結成し、これまでの旅で出会った仲間も加わり、江戸に戻って甚三郎と対決。罠をかけて二人を火盗に捕えさせようとする甚三郎の裏をかき……
オノナツメのコミックが原作なので、池波正太郎が描く盗賊世界と比べると重厚感はありません。泥棒の手口も単純だしね。だけど、スピード感ある展開は観ていて惹きつけられます。大物の出演はありませんがキャスティングが良く、松山ケンイチ早乙女太一のコンビも巧く嵌まっていました。おこん役の奈々緒は妖しい魅力があってグッド。続編を期待したいですが、原作は新シリーズが再開されたばかりなので望み薄。書下ろし時代小説と違って、コミックは時間がかかるからなァ。