本日も

懐かしのテレビ時代劇『お庭番』の6話と7話を観る。

第6話「忍び化粧」(脚本:小国英雄、監督:岡本愛彦)

皇女和宮宇津宮雅代)の降嫁をめぐって、幕府は賛成派公家への買収資金5万両を用意します。降嫁反対の薩摩の二階堂(今福將雄)と長州の桂小五郎(小林勝彦)は、流れ者の甲賀忍者・望月十兵衛(木村功)と根来大伝(神田隆)に5万両強奪を要請。一方、京都所司代酒井忠義細川俊之)は、伊賀赤目党の頭領・美津(小川真由美)に5万両の守護と和宮の護衛を命じます。十兵衛と大伝は、5万両の隠し場所を捜索。二人は金を奪っても薩長に渡すつもりはなく、自分たちのものにしようと考えています。美津は和宮と親しくなり……

美津の配下に加乃(真山知子)と刀祢(太地喜和子)がいて、伊賀くノ一VS甲賀の忍者の対決。ビッグネームになる前の太地喜和子は、前編で神田隆に殺されます。神田隆は太目で身軽な忍者に見えないのが難点。最後は、何じゃコリャでした。

第7話「暗殺」(脚本:国弘威雄、監督:山内鉄也)

次期将軍となる甲府宰相・綱豊の駕篭が襲撃され影武者が殺されます。大目付松前伊豆守(大木実)は伊賀壱ノ組頭領・柘植新八郎(田村高廣)に綱豊(浜畑賢吉)を安全に江戸まで送り届けるよう命令。綱豊を狙っているのは、綱豊の弟・清武配下の忍者。首領は新八郎の義父・玄信(天津敏)で、二度にわたる襲撃を何とか防ぎます。街道は何重にも罠が張られていて、綱豊の江戸入りは不可能と考えた新八郎は清武暗殺を計画。惣兵衛(大辻伺郎)たち手練れの者を率つれ清武の居城に侵入を試みますが……

全面的に東映が協力。敵方の忍者には汐路章田村高廣の配下に川谷拓三・山本昌平・楠本健二・市村昌治がいます。忍者同士の残酷なまでの凄まじい戦いは、東映集団時代劇の世界。前編は『忍者狩り』、後編は『十七人の忍者』を感じさせます。政治の非情さと忍者の宿命を描いた好編で~す。

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