久方ぶりに

nostalji2016-02-29

帰京の新幹線で読みかけだった小林信彦:著の『映画の話が多くなって』(文春文庫:2016年1月10日第1刷発行)を読了。2012年の「週刊文春」に書かれた連載エッセイをまとめたものです。15弾目となる文庫本化で、『出会いがしらのハッピー・デイズ』以来ですから12年ぶりとなります。1990年代までは、エンタテインメントに関する著者のエッセイが好きで欠かさずに読んでいました。私が抱いていた感想と同じものが多くて、もの凄く影響を受けましたね。
でもって、本書ですが文章はいつもと変わらず平明で洒脱です。観ずに終わっている映画やテレビ番組が多くあるのですが、別に意識することなく全部読んでしまいました。そうさせる力が小林信彦の魅力です。ただ、1990年代までと比べると、最近の作品に関しては少し鋭さがなくなってきたような気がしま〜す。