ついでに最後までと

nostalji2016-04-04

録画していた『兵隊やくざ俺にまかせろ』(1967年・大映/監督:田中徳三)を観る。
有田(田村高廣)と大宮(勝新太郎)は、北満の木崎(須賀不二男)独立守備隊に配属されており、戦況の悪化から北満の各部隊は転進することになります。田沼参謀(渡辺文雄)は、日頃から気に入らなかった岩兼曹長内田良平)の小隊を転進部隊の通過地点である蒙家屯へ派遣。傲慢な田沼参謀の部下を叩きのめして営倉に入れられていた大宮も、有田と岩兼の小隊で行動を共にします。蒙家屯には共産ゲリラが潜んでおり、流れ弾で傷を負った中国娘・秀蘭(渚まゆみ)を助けた大宮と有田が本隊にまで彼女を護送。しかし、途中でゲリラに襲われ大宮と有田が捕まります。秀蘭の好意で脱出した大宮は、木に逆さ吊りにされた有田を助け出して逃亡。一方、岩兼隊はゲリラに囲まれて全滅します。転進部隊は別の場所を通過しており、蒙家屯通過はゲリラを引き寄せるための偽情報で、岩兼隊は囮だったのね。岩兼の最期の言葉でそのことを知った大宮と有田は、転進部隊に合流しようとしていた田沼をブチのめして大陸の彼方へ去って行きます。
渡辺文雄はインテリ悪党がよく似合いますな。殴り合いでカツシンと友情を深める鬼曹長内田良平もグッド。これまでの定例パターンのしごきシーンはなく、騎兵隊西部劇の雰囲気でした。共産ゲリラがインディアンね。