本日も

nostalji2016-05-17

西部劇DVDの『アパッチの太鼓』(1951年/監督:ヒューゴ・フレゴネーズ)を観る。テキサスの小さな町を襲うアパッチの恐怖を描いた日本未公開の西部劇です。
正当防衛で相手を殺した賭博師のサム・リード(スティーブン・マクナリー)は、町長のジョー(ウィラード・パーカー)からスパニッシュブートの町を追い出されます。サムは愛するサリー(コリーン・グレイ)に一緒に町を出ようと誘いますが、サリーは堅気の生活ができないサムの申し出を断るのね。一人で町を出たサムは、途中でアパッチの襲来を知り町へ引き返します。町はアパッチに包囲され、夜陰にまぎれて若者が救援に出発。しかし、翌朝、井戸で死体が発見されます。井戸は飲み水として使えなくなり、サムは有志を募って救水に出発。水を汲んで町に帰る途中でアパッチに襲われますが、巡回中の騎兵隊に救われます。しかし、町はアパッチの猛攻を受け、生き残った住民は教会に立て籠もりますが……
騎兵隊本隊が救援に来るまで、いかの持ちこたえるかが見せ場になっており、アパッチの太鼓が不気味に鳴り響き、リズムが変わると教会の高い窓から襲撃してくるサスペンスがなかなかのものです。火をつけられた扉を逆に利用して、アパッチが入ってこられないように椅子やテーブルなどを燃やして入口を炎のバリケードにするのは面白い趣向でしたね。燃やす物がなくなり、もはやこれまでと思われた時に騎兵隊が駆けつけてくるのは定番中の定番。主人公が堅気になって恋人と結ばれるのもね。捻りのない結末ですが、予想通りの展開に当時の観客は約束事として満足していたので〜す。