童心に戻って

nostalji2017-06-27

友人から送ってもらった東映時代劇『夕焼け童子(二部作)』(1955年/監督:小沢茂弘)を観る。お子様向け東映娯楽版です。
戦国時代の出羽の国、対立する佐竹勢と出羽勢には、それぞれ“二度払い”の登舎庄五郎(吉田義夫)、“乱突受手”の大内無辺(月形龍之介)という槍の名人がいます。夕焼け童子と呼ばれる飄吉(伏見扇太郎)は魚突きの名人で、無辺の弟子になるのね。“乱突受手”の極意を探ろうとした野武士の熊太郎(百々木直)をやっつけて無辺の気に入られ、次いで庄五郎に挑戦して“二度払い”の秘密を見破ります。庄五郎の一門に追われているところを、熊太郎の一味に捕まったところで第一部は終わり。
飄吉は熊太郎の母・いたち婆(金剛麗子)から自分が無辺の子であることを知らされます。一方、無辺も友人の宇田川大膳(原健策)からそのことを知らされ、飄吉の在所へ行って確認。庄五郎は飄吉を奪おうと野武士の山塞に乗り込みます。飄吉は、庄五郎一門と野武士たちが争っている隙に、救出にきた山彦小僧(山手宏)と脱走。庄五郎は熊太郎といたち婆を殺し、無辺の屋敷を襲いますが、駆けつけた飄吉に倒され、メデタシ、メデタシ。
敵も味方も、全て槍の殺陣というのは珍しいです。中村錦之助東千代之介が大人向け時代劇に移り、東映娯楽版は伏見扇太郎がエースとして活躍。子供たちの間で人気急上昇中で、活き活きしていて、快調、快調で〜す。