録画していたテレビ時代劇『名奉行！遠山金四郎』を観る。ＴＢＳの特別企画番組です。魚河岸の移転で私腹を肥やす悪党へ遠山の金さんが名裁き。
魚河岸の移転に反対していた南町奉行と魚問屋・粂島屋（西田健）が相次いで死に、北町奉行・遠山金四郎（松岡昌宏）は不審を持ち、町人姿の金さんとなって捜査開始。南町奉行が薬を飲んで死ぬところを目撃した女鼠小僧おせん（稲盛いずみ）はそのことを金さんに耳打ちし、粂島屋の妻（床嶋佳子）も夫が花魁と心中することはあり得ないと言います。粂島屋に替わって魚河岸を仕切ることになった三河屋（星田英利）は勘定奉行（青山勝）と結託して、魚河岸を日本橋から両国へ移転しようとしており……
数少ない時代劇なのでけなしたくないのですが、あまりにも出来そこない。３時間特番の価値がないですよ。『子連れ信兵衛』で味のある脚本作りをしていたいずみ玲にしては、現在問題になっている築地移転を適当に織り込んだみたいな内容でガッカリ。金さんと女鼠小僧との絡みも中途半端です。殺陣も酷いねェ。松岡はちゃんと練習したのかな。キャスティングも駄目。悪役が小物すぎます。ほっしゃんでは貫禄不足。若者相手なら先々週から始まったＮＨＫ総合の『アシガール』が面白いし、時代劇育成ならＢＳジャパンの火曜時代劇（今週から“池波正太郎時代劇”が始まる）が期待できます。はっきり言ってＴＢＳには熱意が感じられませ〜ん。
