訃報

nostalji2017-11-29

友人からのメールで津上久三さん(92歳)が亡くなったことを知る。60年代初めの西部劇ブームの頃、小林久三の筆名(同姓同名のミステリー作家とは別人)で西部の英雄たちを紹介し、私はワイアット・アープやバット・マスターソンなどの実伝を知り、西部劇の史実に興味を持たせてくれた先生です。ネット時代になり、西部劇についてアレコレ発信しているうちに知人が増え、津上先生ともお会いし、何度かお話を聞く機会があったのが今では私の財産になっています。
私が折に触れてページをめくっているのが『ガン・ファイター』(毎日新聞社:1967年11月25日初版発行)で、ワイアット・アープ、バッファロー・ビル、ワイルド・ビル・ヒコックの虚像と実体が綿密な調査によって描かれています。彼らが関連する作品(映画・テレビ・本)や記事が出る度に、必ず確認する私にとってバイブル的存在です。西部開拓史において定説として流布されている歴史書や研究書にいいかげんなものが多いという事実は、“目から鱗”ですよ。前回お目にかかった時、バット・マスターソンについて調査中と知り、期待していたのですが、真の第一人者が亡くなり残念!!!