映画と同じで

nostalji2018-09-19

ジョン・ウェイン主演で映画化されたルイス・ラムーア:著(神鳥統夫:訳)の『ホンドー』(中央公論社:1984年8月30日発行)を読了。蜂起したアパッチ族のエリアに取り残された母子を守ってアパッチと戦う男を描いた西部小説です。
インディアンの襲撃により馬を失ったホンドーは、アンジーと小さな息子ジョニーが住む牧場に辿りつきます。飼いならされていない野生馬の調教を行い、母子を騎兵隊の駐屯地に避難させようとしますが、アンジーは夫の帰りを待つといって牧場に残るのね。アパッチの酋長ヴィットロが牧場にやってきて、ジョニーの勇気を気に入り牧場は襲わないと約束。騎兵隊駐屯地に戻ったホンドーは、妻子を置き去りにして酒場でポーカーをしていたアンジーの夫エドと出会い、喧嘩して殴りとばします。アパッチの総蜂起を知ったホンドーはアンジーたちが心配になって牧場へ。ホンドーを憎むエドはホンドーを追って、後ろから射殺しようとしますが逆にホンドーに撃たれて死にます。ホンドーはアンジーと再会しますが、牧場はアパッチの大軍に包囲され……
アンジー母子との交流が映画より念入りに描かれており、アンジー母子とカリフォルニアへ旅立つラストに余韻があります。『アパッチ大平原』の邦題(再放送の時は『ホンドー』)でテレビ西部劇になっていますが、原作部分は最初の1〜2話で、後はオリジナルストーリーでした。妻だったヴィットロの娘が白人に殺されたというホンドーの過去キャラ(原作では数行)はドラマ作りには魅力的で〜す。