今週は西部劇

友人に送ってもらった西部劇DVD『西部の無法男』(1950年/監督:ジョセフ・ケイン)を観る。小牧場主に味方して放牧地を独占する大牧場主と戦う男の物語です。
騎兵隊員を殺して追われ、昔の恋人リヴィ(エイドリアン・ブース)が住むガンロックの町にやって来たリンゴ(ビル・エリオット)は、小牧場主のララビー(ノア・ビアリー・Jr)と知りあいます。ララビーたち小牧場主は、放牧地を独占する大牧場主のプロクター(グラント・ウィザース)に対抗するためにリンゴの提言で組合を結成。プロクターは手下のダンサー(ボブ・スティール)を使って嫌がらせをしますが、ララビーの恋人ルイーズ(バーバラ・フューラー)の父親である判事はプロクターの言いなりで見ぬふりをします。しかし、ダンサーに小牧場主のスチュアート(スチュアート・ハンブレン)が殺されたことから……
主演のビル・エリオットは数多くの西部劇に出演していますがA級作品は1本もなく、典型的なB級西部劇スターです。銃杷を前に向けたリバースドローのスタイルで有名なのですが、この作品では銃杷が後ろのオーソドックスな抜射ちでした。悪党プロクターに結婚を迫られるヒロインのエイドリアン・ブースもB級西部劇専門。監督のジョセフ・ケインもB級作品ばかりですな。毎度お馴染みシーンばかりの展開ですが、手慣れたものです。懐古趣味の私にとって、粗製乱造されていた時代の西部劇は楽しいので~す。

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画像は左から、グラント・ウィザース、ビル・エリオット、エイドリアン・ブース