本日も

西部劇パーフェクトコレクション「西部への旅路」に収録されている『大平原の戦い』(1947年/監督:ジョセフ・ケイン)を観る。入植者を煽って牛を盗もうとする悪党と戦う牧場主の物語。

妻(ヴェラ・ラルストン)とワイオミングに移住してきたチャールズ・オルダーソン(ウィリアム・エリオット)はギブソン(ギャビー・ヘイズ)と牧場をはじめます。妻は出産中に亡くなり、幼い娘カレンが遺されますが、牧場は順調に発展。カレンが9歳の時、高等教育を受けさせるため乳母のマリア(マリア・ウスベンスカヤ)の故郷であるオーストリアへ留学させます。カレンが海外にいる間に、オルダーソンは大牧場主となり、ワイオミングは州に昇格。カレン(ヴェラ・ラルストン)は母親に似た美しい女性となって帰郷。ワイオミング州は土地が無料で与えられるホームステッド法によって入植者が増え、ラシター(アルバート・デッカー)のような法を悪用する者が現れます。ラシターは入植者とオルダーソンを戦わせて、オルダーソンの牛を盗もうと計画。カレンと恋仲になったオルダーソンの牧童頭グレン(ジョン・キャロル)や、オルダーソンを愛しているホテルの女主人リラ(バージニア・グレイ)は、入植者と戦おうとしているオルダーソンを止めようとしますが……

牧場主と入植者の対立は西部劇ではお馴染みのテーマ。入植者側から描いたら『シェーン』になり、牧場主側から描いたら『ヴァージニアン』になります。この作品は、牧場主側から描いているので、入植者を利用する悪党が必要になるんですな。ビル・エリオットの西部劇なので人間ドラマとしての深みはありませんが、気楽に楽しめる作品で~す。