視聴率の無意味さ

日曜日は録画予約のため、今週のテレビ番組チェックの日。私はオンタイムで観ることが少なくて、興味ひかれる番組を録画して観ることの方が多いんですよ。邪魔なCMをとばすことができるし、時間を有効活用できますからね。それで、いつも思うのが視聴率。毎週木曜に、ビデオリサーチの視聴率日報(関東地区)をもとに作成された「TVランキング」が朝日新聞朝刊に掲載されているのですが、それによると“5月27日~6月2日”の1位は『なつぞら』(27日)の21.4%、2位は『ポツンと一軒家』の19.2%、3位は『NHKニュース7』(27日)の17.2%です。
ビデオリサーチの調査は世帯視聴率で、視聴率調査用の装置をモニター家庭に設置して視聴しているチャンネルを記録するもの。全モニター家庭がテレビを点けていなかったら、その時間帯の視聴率はゼロになります。逆にテレビを点けていたら、誰も見ていなくても視聴率に反映されるわけです。番組を楽しむのでなく、何かをしながらとか、時計代わりということもあります。『NHKニュース7』が人気番組とは思えないんですよ。
なつぞら』が人気ありますが、これは視聴率以上と思えます。というのは、12時45分から再放送しているし、BSプレミアムでも7時45分に放送して、23時30分に再放送。さらに土曜日には1週間分をまとめて放送しています。視聴者数では、視聴率数以上と思われます。最近アメリカでは、人気度を測るのには視聴率より視聴者数。番組視聴も世帯から個人にかわり、媒体もテレビだけでなくネットも加わってきた現在、オンタイム視聴率よりその番組を1週間に何人が見たかが重要で~す。
画像は、11日にBSプレミアムで放映される『大脱獄』(1970年/監督:ジョセフ・L・マンキウィッツ)のポスター。カーク・ダグラスヘンリー・フォンダが競演し、ウォーレン・オーツやバージェス・メレディスなどの個性派傍役が顔を揃え、『俺たちに明日はない』のデビッド・ニューマンとロバート・ベントンが脚本を書いた変型西部劇。“最後に笑うのは誰か”私のお薦めです。

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