録画していた『ヴァンプス/VAMPS』(2017年/監督:セルゲイ・ギンズバーグ)を観る。吸血鬼との戦いを描いた劇場未公開のロシア映画です。
中世ロシアの辺境の村の古城で吸血鬼ビシュテフィが復活。その村に皇帝の侍従騎士アンドレイが村の教会の神父を訪ねてやってきます。村娘ミレェーナと出会ったアンドレイは彼女に一目惚れ。ビシュテフィの召使にさらわれそうになったミレェーナはアンドレイに助けられ、彼女もアンドレイを愛するようになります。村人は夜な夜なビシュテフィに襲われ、生ける屍グールとなって村に出現。グールに噛まれた人間もグールになるのね。ビシュテフィは日食の日に行う儀式のためにミレェーナを必要としており……
ミレェーナは身籠っていた母が吸血鬼となった時に生まれた娘で、云わば吸血鬼と人間のハーフ。日食の日にミレェーナの血を吸うと昼間でも行動できる吸血鬼になれるので、ビシュテフィはミレェーナを狙っているんですな。銀製武器、ニンニク、聖水、陽光という吸血鬼の弱点を網羅。杭を心臓に刺されたら灰になるのもね。十字架は信仰心がないと効果がありません。ハマー作品に雰囲気が似ており、オーソドックスな吸血鬼映画で好感がもてました。原作がトルストイだなんて、ホンマかいな。同姓異人のようで~す。