メキシコが舞台だが

西部劇DVDの『メキシコの鷲と鷹』(1950年/監督:ルイス・R・フォスター)を観る。マキシミリアン政権下のメキシコで、フランス人スパイの陰謀を米国諜報員とテキサスレンジャーが阻止する劇場未公開作品です。
州知事の要請でテキサスレンジャーのトッド(ジョン・ペイン)は、火事騒ぎを起こして南軍キャンプからランドルフデニス・オキーフ)を救出します。ランドルフは政府の諜報員で、メキシコに行く途中で南軍に捕まったのね。1863年のメキシコはフランスによってマキシミリアンが皇帝につき、国境付近に不穏な動きがあることをテキサス州知事が懸念。ランドルフはトッドの案内で、調査していた諜報員からの連絡がとだえたメキシコ・コラレスの町に向かいます。途中で、馬車が壊れて困っているマデリン・ダンジンガー(ロンダ・フレミング)という女性を助けて親しくなり、トッドはダンジンガー(フレッド・クラーク)の屋敷へ。一方、ランドルフは、ファレスを信奉する革命軍のリグラス将軍(トーマス・ゴメス)を調べますが……
ダンジンガーはフランスのスパイで、ファレスの名を使ってリグラス将軍に武器を渡し、将軍の部隊を使って南北戦争でゴタゴタしているテキサスを乗っ取ってフランスのものにしようとしているんですな。靴のかかとに隠した手紙とか薬莢の中に隠したメモとかスパイ的要素もあって面白い設定なのですが、これまたダラダラ・モタモタした展開でサスペンスが盛り上がりません。娘だと思っていたマデリンが実はダンジンガーの妻で、トッドと愛しあうようになって夫を裏切るのは、これまた予定通りで~す。画像は、ロンダ・フレミングジョン・ペイン

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