友人が送ってくれた『対決』(1972年/監督:ジョージ・シートン)を観る。友人関係にある保安官と無法者の対決を描いた西部劇です。
ビリー(ディーン・マーティン)はアート(ドナルド・モファット)一味の3人と列車強盗をしますが、分け前のことから一味のひとりを殺し、奪った金品を全部横取りして逃亡。近くの町の保安官ジャービス(ロック・ハドソン)は、列車強盗の一味の中にビリーがいたことを目撃者から聞き、耳を疑います。ジャービスとビリーは幼馴染で無二の親友だったからです。二人はケイト(スーザン・クラーク)を愛して、ケイトがジャービスと結婚したことからビリーは町を去ったのね。ジャービスはビリーを追いますが、アート一味もビリーを追っており……
ニューシネマ時代の西部劇にしては極めてオーソドックスな西部劇です。定型的ですが、とぼけた味わいのあるディーン・マーティンと生真面目なロック・ハドソンは、役にピッタシのキャラ。空間的拡がりのある風景は、最近の西部劇には見られないもので嬉しくなります。古めかしくて、ありふれた西部劇という印象はありますが、妙に心が和みま~す。