地上波放映だが

録画していた『ザ・サークル』(2017年/監督:ジェームズ・ポンソルト)を観る。全ての情報が共有される社会の是非を描いたSF映画です。

メイ・ホランドエマ・ワトソン)は、友人のアニー(カレン・ギラン)の紹介で巨大SNS企業サークルに就職。サークルのカリスマ経営者イーモン・ベイリー(トム・ハンクス)は、全人類が隠し事をせずに完全に繋がりあえばより良い世界になるという信念のもとに、あらゆる個人情報の共有化を目指しています。イーモンの信念に共鳴したメイは、大型プロジェクトのモニター社員に抜擢され、自分の日常生活を全て記録し、リアルタイムで全世界に配信する新サービスの公開実験に参加。フォロワーはたちまち1千万人を超え、一躍アイドル的存在になっていきますが……

現代の最先端テーマSNSの問題と危険性を描いています。サークル社はSNSにおいて世界の90%以上のシェアを持っているという設定で、社員はSNS上の評価が全てです。“イイネ”をもらうために、SNSにひっきりなしに投稿し、プライバシーを自分では気づかないうちにさらけだしている人たちの風刺になっていますね。人間関係が上手く描けていないのがこの映画の欠点で、「何でそうなったの?」というところが多々あります。それにしても人間には、誰かに見てもらいたいという欲望があるんでしょうな。ブログ日記を書いている私にもね。

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