懐かしのサスペンス

録画していた『雨の訪問者』(1970年/監督:ルネ・クレマン)を観る。殺人を犯した女に謎の男が絡むサスペンス映画です。

ある雨の日、南仏の田舎町に見知らぬ男がやって来ます。その男は、夫(ガブリエレ・ティンティ)が出張中で留守のメリー(マルレーヌ・ジョベール)をレイプ。メリーは怒りにかられて男をショットガンで射殺すると、死体を断崖から捨てます。ドブス(チャールズ・ブロンソン)と名乗る男が彼女の前に現れ……

脚本のセバスチャン・ジャプリゾブロンソンをイメージして書き下ろしたというだけあって、ブロンソンは謎めいていながら男くさく信頼を寄せられる主人公を気持ちよさそうに演じています。ルネ・クレマンは、赤いバッグを持った男がバスを降りてくるオープニングからムード作りが上手く、ちょっと感傷的な上質なムードミステリーに仕上げており、巨匠の名に恥じぬ出来ばえ。フランシス・レイの音楽もグッド。

ちなみに、個性派女優エヴァ・グリーンはヒロインを演じたマルレーヌ・ジョベールの娘で~す。

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