積読になる前に

所要があって大宮まで出かけた時にブックオフでゲットした手塚治虫:著の『ぼくはマンガ家 手塚治虫自伝・1』(大和書房:1989年7月15日第6刷発行)を読了。芝居狂いの少年時代、戦時下でのマンガ家修行から『鉄腕アトム』『ジャングル大帝』の誕生、そしてテレビアニメの成功まで、戦後マンガの歴史を作った手塚治虫の自伝です。自伝の形式をとりながら、マンガ界全体の歴史にもなっています。

手塚マンガの大きな特徴にスターシステムがあります。芝居に凝っていたから、作品に出てくる登場人物を劇団員のように扱ったとのこと。ヒゲオヤジやハムエッグ、ランプなどがいろいろ違った役で多くの作品に登場します。ロックもそうね。筋書とまったく無関係な箇所にとつぜん現れて、消えてしまうヒョウタンツギというキャラクターもありましたな。それらの由来が語られています。

マンガはどんどん変わっていき、子供たちの娯楽から日本の文化になりました。その礎を作ったのが手塚治虫たち戦後の先人たちなので~す。

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