ユニークさが好きで

録画していた『横溝正史短編集3』を観る。池松壮亮金田一耕助の、“ほぼ原作に忠実に映像化”するシリーズの3作目で、今回は、「女の決闘」「蝙蝠と蛞蝓」「女怪」の3本。

「女の決闘」は、あるイギリス人夫妻の送別パーティに招かれた金田一耕助が、小説家夫人(板谷由夏)の毒殺未遂と小説家(首藤康之)の毒殺事件の謎を解きます。容疑者にされた小説家の前夫人(菊池亜希子)と殺された小説家の間には秘密があり……

「蝙蝠と蛞蝓」は、隣に越してきた金田一耕助が気に入らない湯浅(栗原類)は、彼の裏に住むナメクジのような女を殺してその罪を金田一にかぶせることを妄想。ところが、女が殺され物証も発見され、湯浅に殺人の嫌疑がかけられます。湯浅が惚れているお加代(富永愛)には……

「女怪」は、小説家の私(清水ミチコ)と金田一耕助が、逗留先で金田一が想いを寄せる銀座のマダム・虹子(芋生悠)の亡夫の墓が荒らされているのを目撃します。虹子が“狸穴の行者”から恐喝されていることを知った金田一は、彼女の力になろうと調査を続けますが、虹子は賀川(安藤政信)という男と恋に落ちており……

朗読を交えて30分で物語展開するドラマ。最近、NHKはこの方式を多用していますね。池松壮亮独特の味わいある演技で面白いものとなっていますが、同じような満島ひかるが明智小五郎を演じている『江戸川乱歩短編集』と比べると、破天荒さの点で見劣りがしま~す。

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