週に一度は西部劇

西部劇パーフェクトコレクション「西部への旅路」に収録されている『黄金の鐘』(1947年/監督:テリー・O・モース)を観る。スペインがカリフォルニアを支配していた時代の物語です。

サンフェルナンドの谷を統治するメンドーサ(アンソニー・ウォード)は、住民が逃げ出さないように谷への出入り口を部下に見張らせています。メンドーサの圧政に住民は無抵抗。鐘作りのガルシアの娘マリア(グロリア・ウォーレン)に横恋慕したメンドーサは、かってに結婚宣言しますが、マリアの恋人マイケル(ドナルド・ウッズ)に殴りとばされます。マイケルはメンドーサ一味に追われて山の中へ。そこで、ガルシアの弟子である怪力のグヨンと金を発見。ガルシアは金をメンドーサに奪われないようにするために鐘に金を混ぜて製作。一方、マイケルはメンドーサの悪事を総督に知らせるために谷からの脱出を計画しますが……

極めて退屈な作品。おまけに知らない役者ばかり。ヒロインのグロリア・ウォーレンは女優でなく、グレン・ミラー楽団の歌手のようです。劇中で彼女が歌うシーンがあります。宗教的色彩もあり、怪力グヨンが鐘楼を倒すところは“サムソン”を感じさせますな。悪党が金の混じった鐘に押しつぶされるのもね。