お次はシンギングカウボーイ

西部劇パーフェクトコレクション「西部への旅路」に収録されている『スザンナ・パス』(1949年/監督:ウィリアム・ウィットニー)を観る。シンギングカウボーイのロイ・ロジャースが養魚場を狙う悪党と戦う物語。

スザンナ・パスの禁猟区で獲物を取っている脱獄犯を監視官のロイが見つけますが、脱獄犯は逃げ去ります。脱獄犯はロバーツ(ダグラス・フォーリー)とボブで、ボブの叔父ラッセルがラッセルの兄マーティンの養魚場の地下に眠る石油を狙っていることを知ったロバーツはボブをナイフで刺し、ラッセルに会います。ラッセルは、表面上は新聞社の社長で善人を装っていますが、ボブに罠をかけて刑務所に入れた悪い奴。ロバーツに脅されたラッセルは石油を手に入れるためにロバーツと手を組みます。スザンナ・パスの保安官は入院中で、ロイが保安官代理となり、脱獄犯を捜査しますが……

物語展開に関係なく、ロイ・ロジャースがシーン毎に歌い、保安官事務所では留置されているカウボーイたちが歌い、悪党が狙っている養魚場では魚の研究をしているデール・エヴァンスも歌います。それでも、スピーディーな物語展開でダレルことはありません。あまり出番のない愛馬トリガーも、ラストの悪党追跡でロイの手助けをしま~す。