友人に送ってもらった西部劇『大悪党ジンギス・マギー』(1970年/監督:バート・ケネディ)を観る。小男のフランク・シナトラと図体のでかいジョージ・ケネディが、金と女をめぐってドタバタ追跡劇をするコメディです。
駅馬車中継所でホーク(ジョージ・ケネディ)は旧友だが悪党のジンギス・マギー(フランク・シナトラ)に山高帽に隠していた400ドルを巻き上げられます。頭にきたホークは近くの町に駆けつけ保安官に訴えようとしますが町に保安官はいません。娼館を営む女町長のベル(アン・ジャクソン)から保安官に任命され自ら追跡。逃走中のジンギスはインディアン娘のアンナ(ミシェル・ケリー)と仲良くなり、ニャンニャンしているところをホークに捕まります。しかし、アンナの手助けで脱獄。ホークがインディアンの襲撃と言ったことから、ベルは砦にかけつけ、ブリッグ将軍(ジョン・デナー)率いる騎兵隊を巻き込んで大騒ぎ……
主人公のジンギスは、拳銃は下手くそだが、女をくどくのは上手という賞金10ドルの小悪党。ライフルと交換に酋長(ポール・フィックス)から女を押し付けられたり、逃げ込んだ家の女教師(ロイス・ネトルトン)をニャンニャンに目覚めさせたりと、シナトラがニヤけて演技をしています。とぼけた味わいのある笑いには抜群の演出力をみせるバート・ケネディですが、ドタバタ調コメディとなると勝手が違うのか、空回りしている感じです。『夕陽に立つ保安官』や『地平線から来た男』に比べると今イチですが、それでも、銃撃騒ぎに捲き込まれるジャック・イーラムなんて可笑しさ満点で~す。
画像は、シナトラとミシェル・ケリー。男性ファンが歓ぶミニスカ姿のインディアン娘です。
結婚式(披露宴)の出席と墓参りで帰省するので30日まで日記を休みます。