これで最後

東映チャンネルで放送された『警視庁物語・深夜便一三〇列車』(1960年・東映/監督:飯塚増一)を観る。トランクの中から発見された女性殺害事件を追う刑事たちの捜査を描いたシリーズ13作目。

汐留駅の保管倉庫の荷主・荷受人不明のトランクから女の絞殺死体が発見されます。トランクの発送先が大阪・天王寺駅であったことから、長田(堀雄二)・林(花沢徳衛)・金子(山本麟一)の3刑事が大阪へ出張し、大阪府警と共同捜査を開始。天王寺駅には色白の若い男がリヤカーでトランクを運んできたことが判明。その後の捜査で、同じトランクが東京・隅田川駅から大阪・梅田駅に送られてきて、色白の若い男が受け取ったことがわかります。東京では山形(中山昭二)・渡辺(須藤健)・高津(佐原広二)の3刑事が、被害者がつけていたコンタクトレンズを手掛かりに捜査。

被害者は関西に出張すると言って行方不明になっている化粧品セールスの草間文子と判明。隅田川駅までトランクを運んだ運送屋の証言から、犯人は吉村という男とわかります。吉村には、あや子(小宮光江)という恋人がいて……

大阪府警の刑事役で、加藤嘉(捜査主任)・山茶花究今井健二が出演。聞き込みの対象となる人物となる人物として、織本順吉河野秋武・大村文武・八代万智子・菅井きんなどが出演しています。それから堀雄二の息子役で子役時代の風間杜夫もね。犯人は死体が大阪から運ばれてきたように見せかけて捜査を混乱させようとしたのですが、梅田駅に記憶のいい荷物係がいて問題のトランクを警察に知らせたことから犯人に行きつくことになります。題名の『深夜便一三〇列車』は、犯人が恋人に会うために乗って来る列車で~す。