老いても尚

録画していた『クライ・マッチョ』(2021年/監督:クリント・イーストウッド)を観る。クリント・イーストウッドが監督・主演した現代西部劇ともいえる作品です。

1979年の米・テキサス、落ちぶれたロデオの元全米王者マイク(クリント・イーストウッド)は、かつての雇い主ハワード(ドワイト・ヨーカム)から、別れた妻レタ(フェルナンダ・ウレホラ)に引き取られてメキシコにいる13歳の息子ラフォ(エドアルド・ミネット)を、誘拐してでも連れ戻して欲しいと頼まれます。ハワードに恩のあるマイクは嫌々ながらもメキシコへ。ラフォはレタの家をとびだしており、マイクは闘鶏場でラフォを見つけます。ラフォは母を嫌っており、父の所へ行くことに同意。マイクとラフォ、それにラフォの闘鶏マッチョを連れた旅が始まります。レタの手下や、マイクを誘拐犯とする警察が追跡。マイクたちは追跡を逃れ、田舎町に隠れます。その町でマイクたちはレストランを営むマルタ(ナタリア・トラヴェン)の家族と仲良くなり……

イーストウッドは90歳を超えており、さすがに老いは隠せません。歩き方はヨボヨボだし、踊りもヨタヨタ。10~15年若ければ、田舎町で野生馬を慣らすシーンも颯爽としていたんでしょうけどね。今はアップで対応するだけ。それでも、イーストウッドが描き出す風景と、ユーモアをまぶした人情味ある物語展開には満足で~す。