週に一度は西部劇

DVDで『シャンハイ・ヌーン』(2000年/監督:トム・ダイ)を観る。21世紀になって私がリアルタイムで観た最初の西部劇です。西部劇といっても、ジャッキー・チェンのコミカル・カンフーアクション。

1881年、王女ペペ姫(ルーシー・リュー)は、意にそわぬ婚約を嫌い、英語教師(ジェイソン・コネリー)の甘言にのって紫禁城からアメリカへ逃亡。しかし、それはアメリカにいる中国人の悪党ロー・ファン(ロジャー・ユーアン)が仕組んだ誘拐でした。身代金は金貨10万枚。アメリカ西部にいる誘拐犯に身代金を届ける使者の一行に、通訳を務める叔父のカバン持ちとしてチョン・ウェン(ジャッキー・チェン)が加わります。チョンら一行を乗せた列車をロイ・オバノン(オーウェン・ウィルソン)率いるにわか仕立ての強盗団が襲撃。新入りの強盗ウォラス(ウォルトン・ゴギンズ)に叔父を撃ち殺されたチョンは、彼らに戦いを挑みますが、使者の乗っている車両を切り離したため、使者とは離ればなれになります。目的地のカーソンシティを目指す途中でクロー族に襲われているスー族の酋長の子を救ったことから英雄に祭り上げられ、酋長の娘(ブランドン・メリル)とむりやり結婚させられ、娘と一緒に旅立ち、ある町の酒場で仲間に裏切られたロイと再会。予期せぬことから大乱闘となり、二人は留置所に放り込まれて、互いに理解しあい友情がうまれます。インディアン妻のおかげで二人は脱獄に成功し、カーソンシティにたどりつきますが……

どこかで見たような西部劇(マカロニ含む)のシーンをやたらと集めていますが、パクリとかパロディといったものでなく、西部劇ごっこ(面白ければ内容に関係なく何でも取り入れる)に過ぎません。だけど、私はこんなのが好きなんですよ。

馬の名演技も、酋長の娘役のブランドン・メリル(どこから見てもインディアンに見えない)もグッド。ジェイソン・コネリーはショーン・コネリーの不肖の息子。親の七光りというわけにはいきません。当時46歳のジャッキー・チェンですが、年齢を感じさせないジャッキーらしいアクションを見せていま~す。