週に一度は西部劇

西部劇パーフェクトコレクションに収録されている『ララミーの戦い』(1949年/監督:レイ・ナザロ)を観る。チャールズ・スターレット主演のB西部劇“デュランゴ・キッド”シリーズの一編です。

司令官のロン大佐(フレッド・F・シアーズ)との平和交渉のため、イーグル酋長と息子のランニングウルフ(ジェイ・シルバーヒールズ)がサンダース砦にやって来ますが、酋長が何者かに射殺されます。立ち会っていたスティーブ(チャールズ・スターレット)は、ランニングウルフに犯人を見つけることを約束。犯人は騎兵隊の偵察員クローニン(ロバート・ウィルク)で、武器商人と結託してインディアンにライフルを売って儲けようとしていたんですな。クローニンからライフルを手に入れたランニングウルフは戦いを準備。ランニングウルフから酋長殺しの犯人に間違われたスティーブは黒覆面のデュランゴ・キッドとなって、戦いを防ごうとしますが……

“デュランゴ・キッド”シリーズは、1940年から52年にかけて62本作られていますが、日本では全て未公開。この作品が何作目になるのかわかりませんが、B西部劇でお馴染みのスマイリー・バーネット(役名もそのまま)がチャールズ・スターレットの相棒役で登場し、ダフ軍曹役のジョージ・ロイドとコメディーリリーフを担い、得意の歌も披露。エルトン・ブリットの歌う軍曹がシーンの合間にウエスタン・ヨーデルを歌うなど、典型的なB西部劇の展開になっています。クライマックスのインディアン襲撃シーンは、もろ『駅馬車』の使いまわし。アップの時だけジョン・ウェインでなく、チャールズ・スターレットなので~す。

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