週に一度は西部劇

ブックオフでゲットしたDVD『彼等は馬で西へ行く』(1954年/監督:フィル・カールスン)を観る。インディアンとの和平を願う人道主義的軍医を描く騎兵隊西部劇です。

マッカロック砦のウォルターズ司令官の妻と姪のローリー(ドナ・リード)と同じ列車で砦に着任する新任軍医シュウォード(ロバート・フランシス)がやってきます。彼らを迎えにきたブレイク大尉(フィル・ケイリー)一行は、ライフルの運送を兼ねており、夜半にインディアンがライフルを盗むために密かに侵入。唯一の目撃者シュウォードはインディアンに殴られて昏倒。ブレイク大尉は、カイオワ族が盗んだと考え、シュウォードを連れてカイオワ族の集落へ行きます。しかし、シュウォードが目撃したインディアンもライフルも見つかりません。シュウォードはマラリアに罹っている子どもを抱えた女性マニーテン(メイ・ウィン)がインディアンに思えず、マラリアの特効薬キニーネを持って再び集落へ。マニーテンは幼い頃に両親を亡くし、カイオワに育てられた白人とわかります。後を追ってきたブレイクが治療しているシュウォードを無理やり砦に連れ帰る途中で、コマンチ族が彼らを襲撃。コマンチ族が使っていた銃が盗まれたライフルとわかり、砦では早速コマンチ討伐軍を派遣。しかし、カイオワがコマンチに味方し……

治療のために一人で勝手にカイオワの集落に行ったことから、シュウォードは裏切者と思われますが、ブレイクに撃たれた酋長の息子を手術して救ったことから砦が全滅する危機を救い、平和がよみがえるというありふれた物語。酋長の息子と結婚しているマニーテンのキャラがユニークなくらいで、後はシュウォードを愛し、彼の人道的行動に理解をしめすローリー。ローリーに恋慕し、シュウォードに意地悪するブレイク。平和を望んでいるが武力で支配しようとする騎兵隊に怒って立ち上がるカイオワの酋長。ユーモアを与える酒飲みの軍曹といった定番キャラ。

フィル・カールスンの演出は平凡で、インディアンと騎兵隊の戦闘シーンも今イチ迫力がありませ~ん。