詐欺師映画は好きなので

録画していた『コンフィデンスマンJP英雄編』(2022年/監督:田中亮)を観る。テレビドラマを映画化したシリーズ第3弾。

ダー子(長澤まさみ)、ボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文世)が師と仰ぐ3代目ツチノコ(角野卓三)が亡くなり、英雄の称号を懸け、3人は1週間でどれだけ騙して稼ぐかを競うことになります。舞台は、欧州マルタ島。彼らはそれぞれ、引退したマフィア(城田優)が所有する幻の古代ギリシャ彫刻“躍るヴィーナス”を狙いますが、ダー子たちに恨みを持つヤクザの赤星(江口洋介)、ダー子たちを追っている刑事(松重豊)、さらには“躍るヴィーナス”の護衛にやってきたインターポールの捜査官(瀬戸康史)まで現れ……

演出的には目新しさはありませんが、古沢良太の脚本が良くて最後まで愉しめる作品になっています。冒頭シーンによって大体の予測はつくので騙された感はありませんが、劇中で繰り広げる騙し合いは愉快。劇中でも顔を見せているジョージ松原が江口洋介に施した特殊メイクがグッド。一瞬誰かわかりませんでしたよ。コメディ・コンゲーム映画としては上質だと思いま~す。