見逃していたので

録画したままだった『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』(2002年/監督:スティーブン・スピルバーグ)を観る。実在の天才詐欺師の自伝をもとに映画化したクライム・サスペンス。

16歳のフランク・アバグネイル(レオナルド・ディカプリオ)は、転校した学校でフランス語の代理教師のふりをして生徒たちを騙して1週間も授業。詐欺師としての天分を見せます。父親(クリストファー・ウォーケン)が事業に失敗し、フランクはパイロットのふりをして偽造小切手詐欺を開始。偽造小切手が出回っていることを知ったFBIのカール・ハンラティ(トム・ハンクス)が捜査を開始し……

21歳で逮捕されるまで、パイロットや医師、弁護士(弁護士資格は本当に取得)に偽装して1960年代に世界各地で小切手偽造詐欺をした実在の人物というのが驚きです。刑に服した後、その才能を活かして詐欺防止を中心とした金融コンサルタントとして成功したというのも驚き。やっぱり天才だったんですな。

ノスタルジックな映像とともに劇中に1960年代のヒット曲をちりばめ、テンポよく展開。スピルバーグらしい演出といえます。憎めない少年詐欺師を演じたディカプリオがグッド。ディカプリオに翻弄されながら友だちのようになっていくトム・ハンクスもこれまたグッドで~す。