続いて

録画していた『続・新悪名』(1962年・大映/監督:田中徳三)を観る。勝新太郎田宮二郎コンビによるシリーズ4作目です。

大阪をうろついていた朝吉(勝新太郎)は、暴力的な親方から靴磨きの少女ヒロミ(赤城まり)を救います。宿に帰ると前作で知り合ったオカマのおぎん(茶川一郎)と遭遇。おぎんは女形の役者になっており、悪徳興行主・玉島(遠藤辰雄)の横槍で興行できない五月淳子(近藤美恵子)の女剣劇一座のために一肌ぬぐことにします。玉島の事務所に乗り込んだ朝吉は、玉島の用心棒になっている清次(田宮二郎)と出会い、二人を前にして嫌々興行を承諾。興行は無事終了しますが、興行ブローカーの大磯(杉田康)が一座のギャラを玉島から前借りして逃亡。困った朝吉は、自分の身体を担保に玉島に借金し、因島の麻生親分を頼ることにします。しかし、麻生親分は死んでおり、玉島は朝吉をシルクハットの親分(永田靖)につき出しますが、シルクハットからの連絡で朝吉が昔助けた琴糸(水谷良重)が金を持参。一方、清次はひろみの歌の素質を見抜き、レコード会社ののど自慢大会に出場させます。その会場で、ひろみは大磯を見つけ、大磯が因島に行くことを聞きこみ……

大磯は玉島に脅されて逃げ出したことを朝吉に告白し、朝吉と清次が玉島の事務所へ殴り込み。遠藤辰雄はこすっからい役がピッタリで存在感があります。朝吉は琴糸の想いをよそに、因島には戻らない感じのラスト。ひろみの呑んだくれの母親役でミヤコ蝶々が出演していま~す。