前作の続きで

録画していた『悪名波止場』(1963年・大映/監督:森一生)を観る。朝吉と清次が麻薬密売組織を相手に大暴れするシリーズ7作目

四国から大阪へ帰る船中で、贋清次の三郎(藤田まこと)をとっちめた朝吉(勝新太郎)と清次(田宮二郎)は、病気の妹おとし(紺野ユカ)ためだったと謝る三郎に同情。おとしは病気でなく麻薬の禁断症状。三郎は朝吉を家に案内したまま、鬼瓦(吉田義夫)の金を持ってドロン。おとしの体で金を払わせようとするヤクザの鬼瓦に、朝吉はお照(藤原礼子)を金策に大阪へやり、その間人質として三ツ鯛運輸で働くことになります。三ツ鯛運輸の社長(伊達正三郎)と鬼瓦は、おげん(清川虹子)のおなご舟を使って麻薬の密輸をしており、おなご舟で働くおとしは彼らの手先。朝吉と接しているうちにおとしは麻薬を断ち、麻薬運びを拒否。鬼瓦はおとしの亭主・仙太郎(水原弘)におとしを折檻させますが、仙太郎は誤っておとしを死なせてしまいます。鬼瓦はおとしを事故死に見せかけますが、一部始終を鬼瓦の酒場で働く悦子(滝瑛子)が目撃しており……

悪党たちが、自首しようとする仙太郎と目撃していた悦子を殺しそこねて、事情を知った朝吉と清次が悪党退治。一応、前作からの続きとなっています。舞台は広島で、悪党たちが使う下手な広島弁には笑ってしまいましたよ。ロケ地は宇品周辺ですな。前作に続いて、カツシンが河内音頭を聴かせてくれま~す。