忠臣蔵ということで

録画していた『なにわ忠臣蔵』(1997年/監督:萩庭貞明)を観る。『忠臣蔵』を現代のヤクザ社会に置き換えた異種忠臣蔵です。

広域暴力団・銀龍会の宴会で恥をかかされた幹事の浅野(竹内力)が吉良(長門裕之)に殴りかかります。直系の脇田(夏八木勲)によって浅野組と吉良組の手打ちが行われることになりますが、浅野は吉良組の鉄砲玉に殺されます。浅野組は解散し、若頭の小田(今井雅之)以下組員の大半は脇田組が面倒をみることになりますが、堀内(鶴見辰吾)たち一部の者は脇田組に行かず、吉良の首をとることを決意。浅野組の元若頭だった大石(岩城滉一)は浅野組再興が先だと言って彼らを制止。大石は銀龍会幹部の脇田に浅野組再興を依頼。しかし、幹部会で再興が否決され、大石は吉良を討つために立ち上がりますが……

吉良を迷惑に思っている吉良の舎弟・上杉(哀川翔)とか、大石に武器を用意してやる密売人(香川照之)とか、非常警戒の道路を通してやる警部(白竜)とか、忠臣蔵でお馴染みのキャラも登場します。

なんにでもできるのが“忠臣蔵”ですね。そのうち刑事忠臣蔵というのもできるかも。政界の黒幕・吉良のために抹殺された浅野警部の仇を討つために大石部長刑事たちが刑事を辞めて吉良の不正を暴き、議員会館に討入りだァ。