今週は西部劇

西部劇パーフェクトコレクションの表題作『西部への幌馬車隊』と『峡谷の決闘』を観る。

『西部への幌馬車隊』(1952年/監督:フォード・ビービ)は、カリフォルニアへ向かう幌馬車隊道案内人の物語。

ジェフ・カーティス(ロッド・キャメロン)は名の知れた幌馬車隊道案内人で、犬が殺されるので幌馬車隊から抜け出してきたベン少年を幌馬車隊に送って行き、移住者たちの強い要請で犬を殺そうとしていた隊長のクック(フランク・ファーガソン)は渋々ジェフを道案内人として雇います。クックのやり方に何かと反対するジェフに対してクックの甥クレイ(ヘンリー・ブランドン)はジェフと対立。ベンの姉アン(ペギー・キャッスル)と仲良くするジェフを見て、アンに恋しているクレイはジェフを殺そうとします。身重の妻アリス(アン・キンベル)をかかえたローレンス(ノア・ビアリーJr)が加わり、幌馬車隊は出発。クックたちがシャイアン族に武器を売ろうとしているのがわかり……

アリスが産気づいたなか、武器を奪いにシャイアンが襲撃してくるクライマックスが見せ場。下手な演出で盛り上がらないんですけどね。主人公が手をくださなくても恋仇は都合よくシャイアンに殺され、主人公は仲良く恋人と幌馬車の旅を続けるという平凡な西部劇。

『峡谷の決闘』(1951年/監督:ルイス・D・コリンズ)は、オレゴンからワイオミングにヘレフォード種の牛を運ぶ男の物語。

ワイオミングの牧場主ジム・カーク(ビル・エリオット)は、ロングホーンの牛肉価格が下落していることから、肉質のよいヘレフォードとの交配種を作ろうと考え、ヘレフォードを買いに友人のアンディ(マイロン・ヒーリー)とオレゴンへ向かいます。途中でインディアンに襲われアンディが負傷。チャーリー(I・スタンフォード・ジョリー)とゲイル(フィリス・コーツ)の父娘に助けられます。アンディがゲイルの看護で療養している間、ジムは千頭ヘレフォードを購入。働き先のないパーディ(レーン・ブラッドフォード)たち前科者をカウボーイとして雇います。アンディの傷も治り、チャーリーとゲイルも加わって出発。アンディはゲイルに恋しますが、ゲイルの気持ちはジムにあると知り……

キャトルドライブやスタンピードのシーンは使い回しとはっきりわかる安っぽい作品。ストーリーも殴りあって仲良くなったり、恋仇は都合よく死んだりと、これまたありきたりな平凡が西部劇で~す。