興味ある時代なので

録画していた中国歴史劇『キングダム戦国の七雄(全7回)』を観了。戦国の七雄の主な歴史が、1話完結で燕→趙→楚→韓→魏→斉→秦の順で、ドキュメンタリータッチで描かれていきます。

燕の副題は“消え去りし国”で、隣国・斉との対立を軸に「まず隗より始めよ」の故事がある郭隗、名将・楽毅の物語が語られ、最後は有名な刺客・荊軻のエピソード。

趙の副題は“動乱の国”で、蘭相如と廉頗、平原君、李牧の活躍を軸に秦との対立を描いています。

楚の副題は“貴族の死”で、春申君の政治体制を軸に王族や貴族による権力闘争の物語。

韓の副題は“権謀術数の代償”で、宰相・張平の他国を利用する外交政策の物語。最後は韓非のエピソード。

魏の副題は“士人たちの呪い”で、文候の時代に特権を求めず冨をもたない、学問と文化に身をささげる士人たちを活用して七雄の中で最強となった魏でしたが、恵王は士人を信用せず、士人たちは周辺国に去り、弱体化していくのです。

斉の副題は“安寧の謎”で、斉は商業が盛んで湣王時代は秦とならぶ最強国。しかし、燕・趙・魏・韓の合縦軍に国都を落とされるという大敗の後は、他国の戦いを傍観するという安寧の道を選びます。秦が攻めてきた時も、戦わずして降伏。

秦の副題は“秦である理由”で、戦国時代初期は小国に過ぎなかった秦ですが、商鞅の改革で中央集権体制を整え強国に成長します。昭襄王の時に武力が最大になり、始皇帝により統一。

史記の記述を基にドラマ化されており、史記のダイジェストとして楽しめました。