惹句にひかれて

録画していた『グッバイ・クルエル・ワールド』(2022年/監督:大森立嗣)を観る。ヤクザの金を奪った男たちをめぐる犯罪アクション。

資金洗浄をしている東京郊外のラブホテルに正体不明の一味が押し入り、大金を強奪。一味は元左翼の運動家・浜田(三浦友和)、元暴力団の安西(西島秀俊)、闇金業者の萩原(斎藤工)、風俗嬢の美流(玉城ティナ)、それに情報源のラブホテル従業員の大輝(宮沢氷魚)で、互いに素性を知らない面々。一味はそれぞれの生活に戻りますが、金を奪われたヤクザの尾形(鶴見辰吾)は悪徳刑事の蜂谷(大森南朋)に一味を捜し出すように命じます。やがて意外なきっかけから一味は破滅に向かい……

大森立嗣が新境地に挑んだバイオレンスが見どころとありましたが、物語展開が酷くて(脚本が酷い)、バイオレンスが浮いています。社会的弱者をテーマにしているのでしょうが、リアル感がないんですよ。大森南朋が味のある演技をしているのが救いで~す。